
離島応援ナースに興味があるけどネットを見ても詳細がわからないし、どこの転職サイトが良いのか、どこの島がいいのかわからない。
普通の病院で何事もなく働くのは嫌だし、疲れたからリゾート地でリフレッシュしながら働きたい。
看護師というキャリアにおいて、年数を重ねるにつれて「自分の思いや考え、価値観」が変化してくると思います。
今回は、こんな悩みを解決していきたいと思います。
- 離島応援ナースとはどんな看護師でどんな転職サイトがあるのか
- どこの離島へ行けるのか
- 勤務までの流れやスキル、年齢制限はあるのか
- 病院の雰囲気や人間関係はどうだったのか
- 離島応援ナースをオススメする理由3選



結論から言うと「離島応援ナース」は本当におすすめです。
その魅力を離島応援ナースで半年過ごした僕が解説したいと思います。


<プロフィール>
- 看護師7年目の20代現役病棟ナース
- 離島応援ナース経験あり
- 急性期総合病院→離島応援ナース→派遣ナース→一般病院
- NAMINORI MENS NURSEの運営者で主に離島応援ナースを発信
離島応援ナースってなに?
離島応援ナースは、医療が届きにくい日本の離島へ期間限定で看護師として働きにいくことです。
日本には様々な「離島」が存在していて、病院を初め老人保健施設など多種多様な求人が多くあり、離島や僻地は病院も少なく、常に医療者は人材不足です。
そんな離島へ看護師といて働きに行き、地域を救おうという目的が離島応援ナースです。
今や離島応援ナースは、自由に働きたい看護師の選択の1つになっており、特に沖縄や奄美群島は特に人気で海外のようなロケーションを感じながら働けるので人気が高まっています。
さらに働き方として、半年~1年間の様に期間限定で働くことが可能で、ライフワークバランスを保ちながら働くことができるのも離島応援ナースの魅力です。


離島応援ナースを取り扱っている転職サイト
結の島ナースは、【結の島ナースプロジェクト】があります。
主な派遣先:奄美群島(屋久島、奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島)
派遣期間:3ケ月~
住居:家具家電付きで布団なども設備(家賃は5000円!1年以内)
赴任費用:あり(上限あり)
給料:現地雇用なので、現地で働いている方と同じ
ボーナス:あり(7月、12月に在籍していた場合)
離島医療、地域医療とは何かを得ることができる場所です。自分自身の看護を振り返ることを大きな目的としています。


離島応援ナースと言えば、転職サイトのナースパワー。
現地の病院と直接雇用になります。
主な派遣先:石垣島(沖縄県) 奄美群島(鹿児島県)、伊豆諸島(東京都)、五島列島(長崎県)
派遣期間:3~6ケ月
住居:家具家電付きのアパート
赴任費用:あり(上限あり)
給料:応援手当が出るので夜勤含むと33~40万円(総支給)【2022.4月現在ナースパワー公式サイトより】


国際医療協力団体「ジャパンハート」が運営する離島プロジェクトです。
ジャパンハートは「医療の届かないところへ医療を届ける」を理念に、主に東南アジアを中心に活躍されているNPO団体です。
RIKAjobは、離島や僻地へ医療を届ける。ジャパンハートの理念に沿っている形です。
主な派遣先:東北地方、九州(五島列島、奄美群島)
派遣期間:3ケ月~
給料、住居、赴任費用は結の島ナースと同じです。





「結の島ナース」と「RIKAjob」は同じなの?
結論:ほとんど同じです。違う面は「運営団体が結の島事務局【徳洲会】またはジャパンハート【NPO】」の違いだけです。
ジャパンハートは海外医療支援団体なので、RIKAjobを利用し離島で働くと優先的に海外医療ボランティアへ行くことができるそうです。


エントリー条件
各団体により、エントリー条件が明記されています。
団体、派遣会社別に記載してみました。
結の島・RIKAjob
- 実務経験3年以上の看護師・助産師
- 勤務期間3ケ月以上(延長は要相談で可能)
- 電子カルテ対応可能
- 夜勤対応可能
その他に【1通りの基礎看護技術ができる】ことも大事だと思います。
即戦力を求められるので、基礎看護技術(末梢ライン挿入、導尿、吸引等)が出来ることが条件です。
ナースパワー
明確な明記はなく、担当者が臨床経験を確認してから応援先を紹介しているそうです。
ナースパワー公式サイトには臨床経験1年以上で可能。
各サイトでお問い合わせがあるので、臨床経験がない場合や3年未満とかでも相談してみるのもいいと思います。
勤務までの流れ
結の島ナース
RIKAjob
ナースパワー
大きな特徴は「面談は電話で行う」ことです。
離島だと直接、島へ行き面接するのは難しいため電話面接となります。
その他確認したいことは、その都度メールで聞くと担当者の方が丁寧に教えてくださるので安心です。



僕自身も離島で生活する上で必要なことを細かく聞いて、不安を無くしながら準備を進めていきました。
年齢制限はあるの?
年齢制限はないです。
20代、30代が多いかもしれませんが40代で離島応援ナースに来ている方いて、年齢に関してはそこまで意識する必要はないです。
覚えることが多く大変なことも多いですが、それは20、30代でも同じであり何歳でも挑戦すること、自分の気持ち次第であり後悔しないことが大事だと思います。
応援ナースへ行くと決めたら、必ず担当者が最後までサポートしてくれます。


どんなスキルが必要なの?
特に大きなスキルは必要ないです。
面談の際に以前どんな場所で勤めていたかを考慮して配属は決めてくださり、僕の場合は内科の経験しかなかったので、そのまま急性期内科へ配属されました。
1つ言えるとするとリーダー取ってるまでの経験値があれば自分自身もかなり自信になり、様々な事に対応できるので安心だと思います。


離島応援ナースの給料・社会保険は?
結の島・RIKAjobの場合
雇用契約は「病院と直接契約」になります。
給料は現地の看護師達と同じ給料になります。個人の経験年数に寄りますが、総支給24~27万円(個人差あり)あたりでそこに夜勤手当てや残業代等が加算されます。
大きな特徴はボーナスがでることです。7月、12月に在籍していれば支給されます。
社会保険は直接雇用になるので、給料天引きされます。


ナースパワー
雇用契約は「病院と直接契約」になります。
給料は33~40万(総支給)くらい。ここに応援手当て(3~6万円程)が加算されます。
ボーナスは無く、代わりに応援手当てが支給されるイメージです。
ナースパワーも社会保険は給料天引きで全て行ってくれます。
病院の雰囲気・忙しさ・人間関係は?
僕の働いた病院は、とても雰囲気が良かったです。
雰囲気・人間関係ともに居心地がよく忙しくてもお互いが助け合って、みんなで定時で終わろうという雰囲気があり、どんなに忙しい業務の中でも、不明な点は丁寧にわかりやすく教えてくれ、自分自身も心の余裕を感じながら働いていました。
「こんなに働きやすい職場あるんだ」
新しい世界がみえた時でした。
忙しさは映画の「Drコトー診療所」のようにはいかなく、僕は急性期の内科で働いていたのですが、日々検査、入退院で忙しい日々でしたが、充実していました。
配属される病棟にもよると思いますが、忙しさは個人の感覚も影響あると思うので一概には何とも言えません。
離島応援ナースへ行く際に持っていくべきもの
「何を持っていけばいいの?」と思う方が多いと思います。
実際僕も色んなサイトで調べましたが、あまり詳細に書いてあるものがありませんでした。
主に必要なものとしてピックアップしてみました。
書類手続きに必要なもの
- 看護師免許
- マイナンバーカード
- 雇用保険被保険者証
- 年金手帳
- 住民票(必要な人のみ)
- 印鑑
日常生活に必要なもの
- ドライヤー
- タオル等の衣類系
- 皿や調理器具
- スーツケース
- 水着(夏に行く人は必須)
以下は個人的に持参すればよかったものをまとめてるので是非チェックしてみてください。


社宅はどんな感じなの?虫はでるの?
病院側で社宅を用意してくれています。基本は1Rか1Kの間取り。
設置家電
冷蔵庫・洗濯機・炊飯器・電子レンジ・掃除機・テレビ・テーブル
家賃
月5000円(駐車場代込みで12ケ月まで)
光熱費
給料天引きで即日使用可能
僕の住んでいた社宅は、病院まで徒歩10分程で、最初の部屋は掃除もしっかりと行なってくれてるので、問題なく使用でき、その時の時期や空き状況により、社宅が異なりますがどこも綺麗にされていました。
広さも1人暮らしするには十分な環境で、ネット環境も問題なく繋がっており、自動車の有無で宿舎を案内してくれるので、駐車場に関しては心配なく、快適な離島生活が送れました。
虫はたくさんいて、気温も高く湿気も多いとなると虫にとってはいい環境なので離島へ行ったら色んなスプレーを用意しておくといいと思います。
これは島の人によく言われていたことですが、夜間の散歩は注意が必要です。
理由は、ハブがでるからです。ハブは奄美群島~沖縄方面に生息しています。
ハブに嚙まれると毒が体をめぐり、色んな身体障害がでて危険なので、現地の方は夜間の散歩は必ず懐中電灯を持参して道の真ん中を歩くようにしているそうです。


離島での日常生活はどんな感じだった?
離島での生活は大きく不便に感じることはなかったです。
日用品は台風時以外は、基本的に揃っています。電波やインフラもしっかりと整備されているので快適な生活ができました。
休日は離島応援ナース仲間で海で遊び、夜は飲み会といった流れで充実した日々を過ごし、海以外にも離島めぐり、観光地巡り等をし飽きないように楽しみました。
メリハリのある離島生活ができたと思います。
こちらの記事に詳しく書いてあるので是非ご参照してみてください!


僕が離島へ行くにあたり気になったことのQ&A (結の島&RIKAjob編)
離島応援ナースをおすすめする理由3選
- 看護の原点が思い出せる。
- 同じ志を持った仲間が集まるので、本当に毎日が楽しい
- 島の方々が本当に優しく、自分も優しくなれる
看護の原点が思い出せる
「人の役に立ちたい。」「昔病気だった時看護師に優しくしてもらい目指した。」
そんな方もいるのではないでしょうか。でも実際は毎日忙しい日々。
毎日残業やらをし、自分自身の心も荒んでいく。
そんな時に一歩踏み出し、大きく環境を変え離島に行く。
離島に行き思ったことは、本当に「看護とは何か」を考えさせられる場面が多くありました。
今までより患者様と話す時間が多くなったり、今まで気にならなかった多くのことに気づくことができます。


同じ志を持った仲間が集まるので、本当に毎日が楽しい
離島応援ナースに来る人は色んな意味で価値観が合うことが多いです。
- 海外行きたいけど行けなかった、とりあえず行動起こしてみた。
- 元々離島に行きたかった。
- 何かを変えたくて結衣の島ナースを見つけた。
他にも様々な理由の方がいました。
仕事、プライベートとみんなでメリハリのある生活をしていました。
応援メンバーは、みんな行動力が並外れています。休みの日は、誰かの一言で遊びに行くといったことが多くありました。
休日や夜勤明けは、シュノーケルとsup、他の島へ旅行、ドライブ、ご飯等をし同じ応援メンバーで楽しんでいました。
同じ志を持つ仲間達と働けることは、本当に大事なことだと僕は思います。




島の方々が本当に優しく、自分も優しくなれる
島の方は本当に優しいです。職場はもちろん、プライベートでも本当に優しい人ばかりでした。
みなさん本当にまったりというか穏やかな方が多いです。
どこの行っても「よく来たね~」とか「ありがとうね」と言われることも多かったです。
小さなことかもしれませんが、それでも感謝の気持ちを伝えてくださるのはとても嬉しい気持ちになります。
内容は似ていますが、離島応援ナースのメリットを詳しく書いてあるので是非参照してみてください。


まとめ
自分の中で何かを変えたい、今の病院の働き方に疲れた少しでもいいから都会を離れたいと思っている方はオススメです。
離島応援ナースへ行ってみるものいいと思います。本当に色んな人がいることがわかるし、様々なことを知ることができると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この投稿が少しでも参考になればと思います。



離島応援はナースはおすすめです。
環境はもちろん、看護師仲間がたくさんできて一生の思い出になります。是非短期間でもいいので経験されてはいかがでしょうか?


結の島ナースプロジェクト
奄美群島の看護師派遣プロジェクトです。
満足度が高く、リピーターも多い離島応援ナースです。
メールでお問い合わせ可能です。


ナースパワー
ナースパワーは大手の看護師転職サイトです。
現在3800名以上の方が参加し、リピーターは2700名。
満足度も非常に高い離島応援求人となっています。


RIKA job
NPO法人「ジャパンハート」が運営する団体です。
離島や僻地に看護師を派遣しています。
長い看護師人生1年や半年離島や僻地医療に貢献して
みませんか?